第3章 小学校 エピソード10 遠 足 [第3章 小学校 [El school]]
ある日、コウ達のクラスは遠足で遊園地に行きました。
上級生は登山に行き、下級生たちは近くの公園に遠足でした。
コウ達は、お弁当と遊具に乗るためのお小遣いを持って、バスに
乗り出掛けました。
でも、遊園地に着いてもコウだけは、乗り物や遊具に乗りませ
んでした。ベンチに横になって明るい日差しを浴びて時間を
つぶしていました。
先生が心配して「具合が悪いのかい。」と聞きましたが、コウは、
「大丈夫です。」と明るく答えました。
コウは、お小遣いを少しはもらっていたのですが、どうしても
使う気にはなれなかったのです。
大きな理由は二つありました。一つは、ダダとタミが一生懸命
働いてくれたお金を遊具や缶ジュースなどに使いたくなかった
のです。これは、少し我慢すれば乗り越えられることでした。
もう一つは、家の近所に出来た本屋さんでどうしても借りたい
漫画の本がたくさん有ったのです。
それは、忍者や探偵や怪奇物のわくわくする漫画の本でした。
それらの漫画を見ないことは、とても我慢できないことでした。
それで、とうとうコウは、回転するコーヒーカップや飛行機
上級生は登山に行き、下級生たちは近くの公園に遠足でした。
コウ達は、お弁当と遊具に乗るためのお小遣いを持って、バスに
乗り出掛けました。
でも、遊園地に着いてもコウだけは、乗り物や遊具に乗りませ
んでした。ベンチに横になって明るい日差しを浴びて時間を
つぶしていました。
先生が心配して「具合が悪いのかい。」と聞きましたが、コウは、
「大丈夫です。」と明るく答えました。
コウは、お小遣いを少しはもらっていたのですが、どうしても
使う気にはなれなかったのです。
大きな理由は二つありました。一つは、ダダとタミが一生懸命
働いてくれたお金を遊具や缶ジュースなどに使いたくなかった
のです。これは、少し我慢すれば乗り越えられることでした。
もう一つは、家の近所に出来た本屋さんでどうしても借りたい
漫画の本がたくさん有ったのです。
それは、忍者や探偵や怪奇物のわくわくする漫画の本でした。
それらの漫画を見ないことは、とても我慢できないことでした。
それで、とうとうコウは、回転するコーヒーカップや飛行機
にも乗らず、友達と話したり檻に入った動物を見て過ごし、
お小遣いを残して帰ったのでした。
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