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第3章 小学校 エピソード14 スーおばあちゃんの死 [第3章 小学校 [El school]]

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   お正月が過ぎた頃の朝、隣に住んでいるスーおばあちゃんが危篤になりました。
いとこが呼びにきたとき、コウは、まだ布団の中にいました。いつも遊んでくれていた、あのおばあちゃんがいなくなる。そして、あの時の妹のように冷たくなって、土に埋められてしまうと感じると、コウは、怖くて布団から出ることが出来ませんでした。
いとこは、何度か声をかけましたが、しまいにあきれて行ってしまいました。 
 死ぬことがこんなに周りの人を怖がらせ、悲しませるなら自分は「幸福な王子」の王子とツバメの様にひっそりと夜空の星になった方がよい。
でも、自分は王子の役割なのか?ツバメの役割なのか?と自身に問いかけました。コウは、青い目のサファイアも剣のルビーもないのだからツバメのように価値あるものを届ける役割かもしれないと考えました。  
 何日か後、コウはタミやみんなと一緒に遺骨になったおばあちゃんの後ろに並んでお寺まで歩きました。 
    
 

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