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ロタの物語(その2) [ミニ童話]

 ロタは、一人で何とか暮らしていましたが、些細なことで他人に怪我をさせ、刑務所に入れられてしまいました。
刑務所で服役している間に、「独裁者」が「東の国」に侵略を始めました。
ある日、刑務所に役人が来て、軍隊に入って戦争に行けば、罪を許すと言われました。
ロタは兵隊に成り、自分が生まれ育った「東の国」に進軍しました。
2-1 F 兵士.jpg
「東の国」に進軍して程なく、ロタは見慣れた故郷の町に着きました。怯えながら「北の国」の兵隊の後ろについて戦っていましたが、どうしても銃を街の人に向ける事が出来ませんでした。ついに、ある町で、両親に似た家族を助けようとして銃弾に倒れました。  
2-2 IMG_1139-3.jpg
 ロタは、目が覚めると温かい雪の積もった原っぱにいました。神様がやってきて、
「死の国へ行く前に、願いを一つかなえてやろう」と言いました。ロタは、
「両親に会いたい」
と言いました。神様が、
「あの丘を超えて行け」
と言ったので、ロタは示された方向に歩いていきました。
<続く>


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