第2章 子供時代 エピソード18 妹の誕生と死 [第2章 子供時代 [Child]]
第2章 子供時代 エピソード17 街で買い物 [第2章 子供時代 [Child]]
タミの一番下の妹は港町の方に嫁いでいました。
ある日タミは、コウを連れてバスに乗って港町に住んでいる妹の所に行きました。港町は、すごい賑わいで、たくさんの人が買い物に来ていました。
それから繁華街にも寄って、帰りにバスを待っていると道路脇のお店に大きなバナナのかたまりがいくつも売られていました。バナナは、運動会などに遊びに行ったときしか食べたことがありませんでした。
ほかにも、漫画、プラスチックのブロック、おもちゃ。欲しいものがいっぱいならんでいました。コウは、買って欲しいとはどうしても言えませんでした。
本屋さんで漫画を見ました。わくわくする本でした。一つはロボットがロボットを造り、世界を支配する様なストーリーでした。
もう一つは、人工の皮膚をかぶった人型ロボットが正義の味方で活躍す・・・
バスが来てしまいました。
ある日タミは、コウを連れてバスに乗って港町に住んでいる妹の所に行きました。港町は、すごい賑わいで、たくさんの人が買い物に来ていました。
それから繁華街にも寄って、帰りにバスを待っていると道路脇のお店に大きなバナナのかたまりがいくつも売られていました。バナナは、運動会などに遊びに行ったときしか食べたことがありませんでした。
ほかにも、漫画、プラスチックのブロック、おもちゃ。欲しいものがいっぱいならんでいました。コウは、買って欲しいとはどうしても言えませんでした。
本屋さんで漫画を見ました。わくわくする本でした。一つはロボットがロボットを造り、世界を支配する様なストーリーでした。
もう一つは、人工の皮膚をかぶった人型ロボットが正義の味方で活躍す・・・
バスが来てしまいました。
第2章 子供時代 エピソード16 虫 歯 [第2章 子供時代 [Child]]
ある日、コウは乳歯が虫歯になり歯茎が腫れました。
タミに連れられて歯医者さんに行き、腫れがひいてから、
膿を出して歯を抜きました。
タミはコウに、「痛いのを我慢したら帰りに美味しい
のを食べて帰るよ」と言いました。
コウは、抜歯の痛みを我慢して、涙が出ても泣き声は
出しませんでした。
コウは、抜歯した次の日から歯磨きをまじめにする
ようになりました。
通院の帰りに、二人は食堂でラーメンを食べました。
でも、コウは、思いました。自分の家で食べる「しなそば」
タミに連れられて歯医者さんに行き、腫れがひいてから、
膿を出して歯を抜きました。
タミはコウに、「痛いのを我慢したら帰りに美味しい
のを食べて帰るよ」と言いました。
コウは、抜歯の痛みを我慢して、涙が出ても泣き声は
出しませんでした。
コウは、抜歯した次の日から歯磨きをまじめにする
ようになりました。
通院の帰りに、二人は食堂でラーメンを食べました。
でも、コウは、思いました。自分の家で食べる「しなそば」
の方が美味しいと。
寒い季節になると、コウの家ではダダとタミが、協力して
寒い季節になると、コウの家ではダダとタミが、協力して
の煮干しとダダの畑から取れたにんじんで出汁を取った
すばらしい香りのスープでした。
四人で食べる夜は一番の幸せなひとときでした。
四人で食べる夜は一番の幸せなひとときでした。
第2章 子供時代 エピソード14 箱そり(その2) [第2章 子供時代 [Child]]
雪が残る良く晴れた日、タミはコウを連れて「はねきみ」を作ってもらいに出掛けました。
「はねきみ」というのは、ポップコーンのことです。ふたりは、箱そりに夏に乾燥しておいたトウモロコシの種を積んで、雪道をとぼとぼと30分ほど歩きました。
時々、コウは箱そりに乗せてもらいました。雪道は、ところどころ凍りついて歩きづらかったのです。それに、コウはまだ子どもでタミのように早くは歩けませんでした。
「はねきみ」というのは、ポップコーンのことです。ふたりは、箱そりに夏に乾燥しておいたトウモロコシの種を積んで、雪道をとぼとぼと30分ほど歩きました。
時々、コウは箱そりに乗せてもらいました。雪道は、ところどころ凍りついて歩きづらかったのです。それに、コウはまだ子どもでタミのように早くは歩けませんでした。
「はね屋」さんに到着すると、大勢の大人と子どもたちが順番を待っていました。透明な壁越しに見ていると、「はね屋」さんは、トウモロコシをひょろひょろの機械に入れると火をつけて「バン!!」と爆発させていました。
コウは音に少しびっくりしましたが、それよりも「きみ」が一瞬のうちにふくらんで床に散らばるのにびっくりしました。
甘くて焼けた匂いが漂ってくる透明な壁の向こうで、「はね屋」さんが「きみ」をほうきで集めていました。
コウ達も、はねてもらうと箱そりいっぱいに積んで家に帰りました。帰りは、箱そりが「はねきみ」で盛り上がっていたので、コウは歩き疲れても乗ることができませんでした。
でも、コウは家に帰ったら「はねきみ」をおなかいっぱい食べられると考えると、わくわくして一生懸命歩くことができました。
第2章 子供時代 エピソード13 箱そり(その1) [第2章 子供時代 [Child]]
冬が来る前、ダダが木の箱にソリをくっつけて、箱そりを作りました。
雪が積もった時、箱そりはタミが買い物や荷物を運ぶ時に使う便利なものでした。
雪が積もった時、箱そりはタミが買い物や荷物を運ぶ時に使う便利なものでした。
雪が降るとコウとヨシは、川の外側の土手の斜面をその箱そりで滑って遊びました。 川面をたくさんの氷の固まりが流れる寒い日、いつものように遊んでいると、その箱そりが土手の内側を滑っていき、川に落ちてしまいました。
二人は、水に浮かんだ箱そりが、岸に近づくかもしれないと少し見ていました。
しかし、箱そりは流氷とともに川を流れて行ったので、コウ達はあきらめて家に帰りました。
二人は、水に浮かんだ箱そりが、岸に近づくかもしれないと少し見ていました。
しかし、箱そりは流氷とともに川を流れて行ったので、コウ達はあきらめて家に帰りました。
家に入ると、タミはコウ達の顔を見て何かを感じて問いかけました。箱そりのことを聞くと、タミはあわてて川の方に走っていきました。
しばらくして、腰まで濡れたタミが箱そりを引いて戻ってきました。
箱そりは、川の中州のゴミに引っかかっていたのでした。タミは、コウ達を叱りはしませんでした。タミは、震えながら、冬の川の水に濡れた衣服を着替えました。
箱そりは、川の中州のゴミに引っかかっていたのでした。タミは、コウ達を叱りはしませんでした。タミは、震えながら、冬の川の水に濡れた衣服を着替えました。