コウの知識が増えてきて、疑問に思ったことをダダに尋ねることがありました。コウが、何度も何度も質問するので、ダダはいつも最後には、
「この、やくどい馬の屁」と言って、会話は終わりました。

  

    雪が解けた暖かい日、タミは兄弟の所から大きな中古の机をもらってきました。コウに勉強を頑張ってほしかったのでしょう。でもなぜか、コウはその机を使うがいやでした。

なんとなく、机を部屋に置くと、鳥の巣で遊んでいた自分ではなくなってしまう様な気がしたのです。
コウの部屋に入れる入れないで口げんかをしているうちに、とうとうタミも怒りだしてしまいました。そして、コウも泣いて拒否を続けました。  


コウは、まもなく中学生になろうとしていました。