ある日、タミが寝込んでいるとダダがそわそわして
いました。知らないおばさんが来て、コウは、隣にある
ダダの実家に行っていなさいと言われました。
スーおばあちゃんのところで遊んでいましたが、
少しして家に戻ると赤ちゃんがいました。
弟の名前はヨシと言いました。

首が座るようになると、ヨシはインチコという植物を
編んだかごで眠っていました。







   いつのまにか、タミも働きに出るようになりました。
学歴のないタミは、男がするようないろいろな力仕事を
しました。
時には、港で荷物を運ぶ仕事をしているとき船の間に
落ちて死にそうになったこともありました。
 ダダもタミも帰りが遅くなることが多くなりました。
小学校の四年生頃から、コウが薪で夕御飯を炊く係に
なりました。