コウは、不規則な仕事と偏った食事をしていたので、だんだん太ってきました。
   仕事が休みのある日、急におなかが痛くなり救急車で運ばれました。胆のうに石ができていました。摘出の手術をしました。





 点滴をして入院している時、コウは、寝たきりだったタミの気持ちが少し分かりました。病室の窓から外を見ている時、ふと、コウは、小学校のとき読んだ「フキの下の神様」のお話を思い出しました。
 退院すると、コウは、また、運転手の仕事を続け、休みの日は絵を描いたり、甥や姪を可愛がりました。入学のお祝いにスマートフォンまで買ってあげました。