タミは、結婚してからも実家の畑仕事を手伝いに行って、野菜やお米をもらいました。ですから、実家の手伝いに行っている間、コウは隣に住んでいる

ダダの両親のキチおじいちゃんとスーおばあちゃんに預けられました。
 コウは、タミがいないのに気づくと、泣いてばかりいました。
そうするとキチおじいちゃんは、コウを背中におんぶして、クローバーの生い茂った川の土手をあるきながら、


と何度も繰り返しあやしました。


 しばらくすると、タミは実家のお父さん(シードおじいちゃん)から田んぼをもらいました。








   キチおじいちゃんは、コウが2才の時に亡くなったので、コウは物心がついてからも、キチおじいちゃんの顔を思い出せませんでした。
  小学生になってから、アルバムの写真を探しましたが、キチおじ
いちゃんが写った写真はありませんでした。
  スーおばあちゃんは、長生きしました。小学校に入学してからも、
コウはしょっちゅう遊びに行っていたので、顔を良く覚えていました。