第2章 子供時代 エピソード2 北に住んでいるおばさん [第2章 子供時代 [Child]]
夏のある日、タミはコウを連れて北に住むおばさんの所に
バスで遊びに行きました。
コウは、大きくなっても、砂浜で手をつないで歩いた
ことや田んぼ道を走ったバスの光景、そして、布団に
横たわったときに夜の暗闇に浮かび上がったピンクの
おもちゃの電話機を思い出しました。
まぶしい白波に向かって、熱い砂ととがった草の葉の
間を、手をつないで歩いたのは、母のタミだったので
しょうか。それとも、いとこ達だったのでしょうか。
コウは、大きくなっても、砂浜で手をつないで歩いた
ことや田んぼ道を走ったバスの光景、そして、布団に
横たわったときに夜の暗闇に浮かび上がったピンクの
おもちゃの電話機を思い出しました。
まぶしい白波に向かって、熱い砂ととがった草の葉の
間を、手をつないで歩いたのは、母のタミだったので
しょうか。それとも、いとこ達だったのでしょうか。
第2章 エピソード1 キチおじいちゃんの顔 [第2章 子供時代 [Child]]
ダダの両親のキチおじいちゃんとスーおばあちゃんに預けられました。
コウは、タミがいないのに気づくと、泣いてばかりいました。そうするとキチおじいちゃんは、コウを背中におんぶして、クローバーの生い茂った川の土手をあるきながら、
コウは、タミがいないのに気づくと、泣いてばかりいました。そうするとキチおじいちゃんは、コウを背中におんぶして、クローバーの生い茂った川の土手をあるきながら、
と何度も繰り返しあやしました。
しばらくすると、タミは実家のお父さん(シードおじいちゃん)から田んぼをもらいました。
キチおじいちゃんは、コウが2才の時に亡くなったので、コウは物心がついてからも、キチおじいちゃんの顔を思い出せませんでした。
小学生になってから、アルバムの写真を探しましたが、キチおじいちゃんが写った写真はありませんでした。
スーおばあちゃんは、長生きしました。小学校に入学してからも、コウはしょっちゅう遊びに行っていたので、顔を良く覚えていました。
小学生になってから、アルバムの写真を探しましたが、キチおじいちゃんが写った写真はありませんでした。
スーおばあちゃんは、長生きしました。小学校に入学してからも、コウはしょっちゅう遊びに行っていたので、顔を良く覚えていました。